榎本 剛 – Go Enomoto –

字が下手に見える理由【書家解説】

 

「自分の字がなんか気に入らない!」

「他人の字はなんかキレイに見える、、」

そんな風に思うことはありませんか?

 

もしくは、

自分の書いた字を他人に見せるときに、

「ゆっくり書けば本当はうまいんだけどね」

「今日は急いでいるから雑なだけ」

なんて無意味で苦しい言い訳をしていませんか?

 

いつまで自分の字に言い訳するつもりでしょうか?

 

そもそも、

あなたはなぜ自分の字が

気に入らないのでしょうか。

 

自分の字が下手に見える理由、

プロの書家が解説していきます。

 

この記事を読めば、

あなたが自分の字に納得できない

モヤモヤ感の原因が分かり、

もっと建設的な気持ちで、

自分の字に向き合うことが出来るようになります。

 

今回の記事では、

2つのポイントに分けて解説します。

 

 

①理想が高すぎる

 

さて、

あなたの頭の中にある

「キレイな字」のイメージは

どんなものでしょうか?

もしくは、誰の字をイメージしますか?

 

当然、人によってそのイメージは

様々だと思います。

 

「会社にいるあの先輩の字がいつもキレイで憧れる」

「高校の頃、あの先生の板書がキレイだった」

「誰だか知らんけど、よくインスタで流れてくる字」

などなど。

 

人によって様々あるものの、

どんな人の頭の中にも

「キレイな字」のイメージが

あると思います。

 

あなたは、

そのイメージと自分の字を

比較していませんか?

そして、「自分の字は下手なんだ」

と決めつけていませんか?

 

これが本当に良くない!

いわゆる劣等感というやつですよね。

 

たしかに、

良いイメージ、理想のイメージを持つことは、

字の上達において、大事なことではあります。

 

しかし、ただ比較して、劣等感を持ち、

自分の字を諦めるのはやめてください

 

他の記事でも書きましたが、

字の上達において一番大事なことは、

才能ではありません。

字なんてものは後天的なものです。

 

当たり前ですよね。

母親から産み落とされたと思ったら、

「はい、僕もう字が書けますけど。」

みたいな赤ちゃんいませんよね。

人生何週目ですか?みたいな。

 

一般的には、

小学校で平仮名やカタカナ、

日常レベルの漢字が

書けるようになるわけですよね。

その上で、書道を習い事にしてみたりとかするわけで。

 

後天的ということは、

誰にでも平等にチャンスがある

ということ。

 

 

それは同時に、

そこにかける時間・お金・労力によって、

個人差が生まれるということでもあります。

 

僕は、一般的な人より「字を書くこと」に、

時間・お金・労力を沢山かけてきたから、

今や書家として活動できているだけのことです。

 

当然、僕にも出来ないことは沢山あります。

ピアノも弾けないし、

料理も大してできないし、

スポーツだって嗜む程度。

 

これは、なにも字に限らず、

芸術や芸能、スポーツなど、

いわゆるプロと呼ばれる立場にある人は、

みんな一緒だと思います。

 

メッシやクリロナだって、

周りの子が勉強したり、遊んだりしている間も、

ひたすらボールを蹴っていたからこそ、

今があるわけです。

 

さて、段々話が飛躍してきて、

若干飽きてきている、そこのあなた。

 

ここで、あなたに分かって頂きたいことは、

・理想の字はあくまでイメージとして持つ

・比較して課題を見つけるのはOK。自分を卑下するのはNG。

・まずは昨日の自分よりキレイな字を目指す

 

僕は色々なところで

皆さんにお伝えしていますが、

皆がみんな先生のように

字が書ける必要は無いのです。

昨日の自分よりキレイな字になれば上達、なのです。

 

だから、他人の字と比較して劣等感を感じ、

「私には無理」と諦めてしまうことだけは、

絶対にしてほしくない。

諦める必要なんて全くない。

 

昔の自分、昨日の自分、1分前の自分、

それより今の自分の方が

字がキレイに書ける、

それで十分なのです。

 

そして、それを積み重ねていった先に、

大きな成果を「自分の字」として実感できる

 

これはある意味約束されたゴールです。

決して暗中模索ではありません。

 

②手が目に追い付いていない

 

これこそ、

「ちょっと何言ってるかわからない」案件ですよね。

 

自分の字に劣等感は感じていないけど、

やっぱり思うように字が書けない、

手が動かないという方。

そんな方にこそ読んでいただきたい。

 

これはね、特に字の練習を始めて、

しばらくたったあたりで

ぶち当たる壁だと思います。

 

例えば、書道教室で習い始めた方。

入会したての頃は、

先生の字も、周りの生徒の字も、

皆がすごく見える。

 

「まあ私だって、続けていればそれなりに、、」

「最初は皆こんなもんでしょ」

なんて思いながら、とりあえず自分を安心させてみる。

 

それから、半年くらい続けた頃、

あなたの書道ライフに暗雲が立ち込めます。

 

「アレ?結構練習しているのに、なんかいまいち、、」

「周りと比べても、一向に差が縮まらない」

「私には才能が無いのかな、、」

なんて思い始める。

 

これは結構あるあるなのです。

 

なぜこんなことが起こるのか?

それは、

あなたの手が目に追い付いていない

からです。

 

 

書道教室に通うと、

「キレイな字」「良い作品」のイメージが、

目を通して、沢山入ってきます。

そして、

あなたもそのイメージに近づこうと、

手を一生懸命動かします。

 

でも、思うように手が動かなくてイライラ、

いわゆるスランプに陥ることがあります。

 

これは致し方のないことなんです。

 

なぜなら、人間というのは、

目で見て理解したイメージを、

手で再現できるまでに時差があるからです。

 

目の方が先行して上達していきます。

要するに、目が肥えるわけですね。

 

これは何も初心者の方に限らず、

プロの書家にも、常に付きまとうものです。

上達を目指すということは、

常に目と手の競争なのです。

 

ですから、

前半の話にも繋がりますが、

まずは良いイメージを沢山目で見てください。

 

書家も「目習い」といって、

展覧会に足を運んだり、図録を見て、

常に“良いモノ”が目に触れるようにしています。

 

ただ、そのイメージと比較して、

自分の字を卑下して終わることだけは、

絶対にやめましょう。

とにかく勿体無いです。

 

自分に足りない部分、課題を見つけて、建設的にいきましょう。

 

イメージを取り入れられたら、

あとは練習あるのみです。

 

才能が一番ではないとは言いましたが、

決して楽に手に入れられないのも事実です。

ひたすら手を動かして、

手が目に置いていかれないようにしましょう。

 

そして、

過去より今の自分の方が

キレイな字が書ける状態を

積み重ねていきましょう。

 

そのような小さな成功体験を

積み重ねていくことが、

モチベーション維持にも繋がります

 

続けたもん勝ちです。

頑張りましょう。

 

もしあなたに続ける気持ちがあるなら、

是非僕のレッスンも体験してみて欲しいと思います。

確実に成功体験を届けられますから。

 

 

この記事を書いた人

書家|榎本剛

1995年1月東京都大田区生まれ。
8歳で書道を始め、26歳で師範資格を取得。
同年、改組新第8回日展に初出品し即入選。
「本格の書道を、誰にでも分かりやすく」を信念に活動しております。
YouTubeチャンネル「書家・榎本剛 GO ENOMOTO」運営

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榎本 剛 – Go Enomoto –

8歳から書道を継続して20年以上、
26歳で師範資格を取得
改組新第8回日展に初出品し入選
文字をキレイに格好良く書きたい人のために、
今日から使える書き方Tipsを発信しています
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